お知らせ

新入荷情報🎵

このところ花冷えが続きましたが、いよいよ四月です!

三月中は太陽の黒点が観測されない日が二週間ほど続いたそうで、太陽の活動が弱まっていたことも最近の寒さの原因になったようです。陽の光は植物の生長に欠かせないものですから、これから暖かくなって春の花がたくさん咲くといいですね。

 

イヤリングのような花を咲かせるフクシア、かわいらしい星形で爽やかな青がきれいなカンパニュラ・メリーベル、枝垂れた枝に香り良い黄色い花穂を咲かせるヒメエニシダなど、様々新たに入荷しました。

新入荷情報に一覧がありますのでよろしければご覧ください。

 

『西洋オダマキ』

キンポウゲ科オダマキ属

宿根草

草丈:30~70㎝

開花時期:5月~6月

 

オダマキは日本原産のミヤマオダマキと、ヨーロッパなどが原産の西洋オダマキに大きく分けられます。

西洋オダマキは日本のオダマキより花が大きく草丈が高いのが特徴です。また花色が豊富で、花形も下向きに咲くものや上向きに咲くもの、八重咲のものなどバリエーション豊かです。

育てやすく比較的丈夫な花ですが高温多湿に弱いので、夏は半日陰の風通しの良い場所で育てるのが適しています。

株の寿命は3~4年と比較的短命ですが、こぼれ種でも増えます。

 

オダマキ(苧環)はもともと苧(=麻)の糸を巻いたもののことで、花の形が苧環に似ていることから名づけられました。また糸巻きに似ていることから別名を『糸繰草』といいます。

苧環と言えば義経記に有名な歌があります。

 

「しずやしず賤のをだまき繰り返し昔を今になすよしもがな

吉野山嶺の白雪踏み分けて入りにし人の跡ぞ恋しき」

 

これは義経記に登場する源義経が愛した白拍子、静御前の歌です。

源頼朝に京を追われた義経が奥州へと逃げる際に、静御前は吉野山で義経と別れ、都に向かう途中で鎌倉方に囚われてしまいます。鶴岡八幡宮の花見の席で舞を命じられ、頼朝や北条政子らの前で舞いながらに歌ったのがこの歌です。

 

義経公に会いたいという強い思いを歌に込め、敵地の真ん中で舞を舞う静御前。

当代随一と呼ばれた白拍子、静御前が思いの丈をすべて込めて舞ったとなれば、それはそれは美しい光景だったことでしょう。その神がかった姿に坂東武者たちも心を打たれたとか。

オダマキの咲く美しい姿に静御前を思い浮かべてみるのもよいかもしれませんね。